イベントレポート【高嶋先生と大嶋助手による!やんばるの森を学ぼう!~入門編~】
「高嶋先生と大嶋助手による!やんばるの森を学ぼう!~入門編~」(共催:琉球大学農学部附属亜熱帯フィールド科学教育研究センター)を開催しましたので、イベントの様子をお知らせします。
環境省アクティブ・レンジャーの大嶋です!今年の7月26日に世界自然遺産登録1周年を迎えたやんばる地域ですが、皆さんはやんばるの森が「どんな森か」知っていますか?
知っているようで知らない…そんなやんばるの森を学んでもらいたい!ということで、亜熱帯林の保全と利用に関する研究に17年間取り組んでおられる、琉球大学農学部附属亜熱帯フィールド科学教育研究センターの高嶋助教を講師にお招きし、琉球大学与那フィールドでイベントを開催しました。実は高嶋先生は、私の学生時代の師匠でもあります。
午前中は私と高嶋先生による、座学と屋外での調査体験です。私のミニレクチャーでは、やんばる国立公園の地図を見てみたり、クイズに挑戦したり…よく知る観光施設が国立公園の中にあることを知った参加者からは「へ~!」と驚きの声も!高嶋先生のサイエンスカフェでは、戦前から大きな木が残っている森において木の大きさや樹洞の数を調べることで、森の歴史や生き物にとって大きな木が重要であることなどを学びます。参加者からは「もっと聞きたい!!」と感想をもらうほど、真面目なお話も楽しく聞かせていただきました!
調査体験では、先生が普段取り組んでいる調査と同じ方法で、専用の道具を使って木を測ったり、木を見分けたり…。初めて触る道具に戸惑いつつも、「もう少し上!」「良い感じ!」など参加者同士でコミュニケーションを取りながら、10m以上もある木を測るという貴重な体験をしました!
午後は、高嶋先生の解説を聞きながら与那フィールド周辺を歩きます。身近な防風林などを例にあげ、人が木を利用してきた歴史などについて実際に木を見ながら学びます。私からは、たまたま森の中で出会ったポトスを紹介しながら、外来種が在来種を脅かしている…というちょっと怖いお話も…。
「森」というと木が生い茂っているイメージを淡々と思い浮かべがちですが、今回のイベントで、知っているようで知らなかったやんばるの森の魅力を学ぶことができました。是非、皆さんもやんばるの森へ出かけてみてください。
※山へ入る際は、より楽しんでいただくため・遭難防止のためにガイド同伴での利用をお勧めします。