やんばるの生きもの
やんばる地域に暮らす生きものたちは、種の多様性が極めて高く、琉球列島ややんばる地域でしか見られない固有種も多く見られます。また、鳥類や哺乳類など、どのグループにも個性的な生きものたちが見られます。
鳥類
やんばる地域には山、川、海がおりなす様々な環境があり、多くの鳥たちがすんでいます。森林にはヤンバルクイナ、ノグチゲラなど多くの固有種を含む森林性の鳥類が生息しています。また、海辺の岩礁はアジサシ類の繁殖地として、河口の浅瀬はシギ・チドリ類の餌場や休息の場所として利用されています。

ヤンバルクイナ

ノグチゲラ

ホントウアカヒゲ
哺乳類
やんばる地域の森には、リュウキュウイノシシやケナガネズミ、オキナワトゲネズミ、コウモリの仲間など10種類の哺乳類が生息しています。キツネやイタチなどといった、肉食性の哺乳類がいないことが、やんばるの動物相の特徴のひとつです。やんばる地域にはイタジイをはじめとして、ドングリを実らせる樹木が数種類あり、大きなリュウキュウイノシシから、ケナガネズミ、オキナワトゲネズミなどの小さな哺乳類なども、これらのドングリを食べています。

ケナガネズミ

オキナワトゲネズミ

ヤンバルホオヒゲコウモリ
両生類・爬虫類
琉球列島は両生類(カエルやイモリのなかま)・爬虫類(トカゲやヘビのなかま)が豊富な場所です。やんばるで確認されている両生類のうちカエルのなかまは、やんばるだけで日本の在来種の約4分の1の種類がみられるほか、やんばるでしか見られない固有種が3種います。爬虫類も多様性が高く18種がやんばる地域に生息し、そのうち13種が琉球列島の固有種です。

オキナワイシカワガエル

ナミエガエル

ホルストガエル

オキナワイボイモリ

リュウキュウヤマガメ

ヤンバルトカゲモドキ
昆虫
やんばる地域には約3,800種もの昆虫類が確認されており、せまい面積の地域の中で、 非常に多様な種類の昆虫が生息しています。また、ヤンバルテナガコガネをはじめ、トンボ類やホタル類などにおいても、固有の種や亜種へと進化した昆虫が多くみられます。

ヤンバルテナガコガネ

リュウキュウハグロトンボ

コノハチョウ
植物
やんばる地域は亜熱帯では珍しい多雨林で、イタジイ(スダジイの沖縄での地方名)の優占する豊かな森が広く見られます。維管束植物(種子植物、シダ植物)だけでも約1,000種類の種が確認されています。琉球列島の固有種も70種以上確認されており、限られた環境でしか生きられない種も多くあります。

イタジイ

オキナワセッコク

ヒカゲヘゴ